今年の10月で30歳。
友人達は皆嫁ぎ、子どもが生まれ、マイホームを購入。
気が付けば、私は未婚の薄給OL・・・いわゆる『負け組』となっていました。
不規則な仕事のせいか、友達との付き合いは減り、楽しみと言ったらお家に帰ってネットサーフィンぐらい。
こんなんじゃ、楽しい三十路ライフは送れない。

あと数ヶ月で30歳になるという土壇場で焦るところが、『負け組』たる由縁なのか・ ・・。
1年前から発覚した病気のせいで、仕事をセーブしなければならず、悶々として過ごしていた。
仕事に自信を持てず、私生活は無趣味なつまらない女。 しかも三十路。
なんだかさみしい事だらけ。
どうにか自分にエネルギーを送り込もう!
ドキドキすること、ワクワクすることをやってみよう!
そうして、遅ればせながら、30歳目前になってからの「素敵三十路プラン」が始まった。

「素敵三十路プラン-その1-」として、ピアスを作ろうと思った。
なぜなら、よく出回っているスタッドタイプは、耳の後ろが当たって痛くて着けられなかったのだ。
普段着けているのは、シルバーのリングピアス。しかも安っぽい・・・。
「痛くない」という理由だけで、10年間も愛用していた。

実は、ゴールド・プラチナ・ダイアモンドは、自分の中では「まだ早い」と思っていたのだ。
大人になったらするものと自分の中で決めていた。
・・・アタシったら、もう大人じゃん。
自分の欲しがる傾向として、「プラチナかホワイトゴールド」「青か透明の石がついている」「痛くないこと」の3点がポイントだ。
オーダーを決意すると同時に、ジュエリーのオーダーならn@tsukoさんしかいない!と決めていた。

n@tsukoさんのサイトは、数年前ネットでブラブラしていたときに偶然見つけた。
ページの作りが、いかにも「技術使いましたー」という押し付けた感じがしない、シンプルかつ洗練されたページのデザインがとても印象的で、まばゆいばかりのジュエリー達が次々と現れ、思わず「お気に入り」に入れた。
業界の裏話や、行間から溢れる人柄にどんどん惹かれ、簡単にいってしまうとファンになってしまったのだ。
Diaryの更新が長い間滞ると、「忙しいのかな?具合が悪いのかな?」と心配したり(笑)
「いつか、ジュエリーに沢山お金を使っても困らないような生活が送れるようになったらn@tsukoさんに作ってもらおう」と夢見ていたが、いつそんな生活が送れるようになるかわからないし、何とかならないものかとn@tsukoさんのサイトを端から端までくまなく見た。
Order Sampleのピアスコーナーの数点に値段が付いてるではないかっ!
私のような薄給OLでも手が届きそうなものもある。
そこで勇気が出た。

ダメもとで、n@tsukoさんにメールを送ることにした。
ドッキドキである。「憧れのあの人」にメールである。
1通のメールに3日も考えてしまった。
しかも、具体的なデザインはいっさいなく、欲しいピアスのポイントをそのまま書いただけの、要領を得ないメールだった(^_^;)
そんな訳のわからないメールにすぐさま返信が。
「石付きでも、ホワイトゴールドにすれば予算内で充分作れますよ」と女性らしい優しい文体のメールだった。

「こんなピアスは出来ますか?」とネットで見つけた中折れタイプのピアスの写真を送ると、金具からオーダーすると予算をはるかにオーバーだが、既製品の中折れタイプに石を留めることができれば、私の期待に応えられるかもしれないと、暑い中色々と調査してくださいました。
普通だったら「予算オーバーですね」で話が終わってしまいそうなのに、さらに提案してくれたのがとても嬉しかったです。
結果としてはダメだったのですが、とても親身になってくださる方だなぁと惚れ直しました(笑)
私のプランはここで頓挫してしまったので、この先どうしようかと思っていたら、「痛くないだけじゃなくて、もっと自分のイメージにあったピアスにしませんか?一 緒に悩みましょう」と言ってくださり、感激しました。

直接n@tsukoさんにお会いしたとき、「憧れのあの人」に会うということで、ガチガチに緊張してしまい、ちゃんと受け答えできたかどうかも怪しかったです。
どうかファン心理を理解していただきたい(笑)
生n@tsukoさんは、私の想像通りの素敵な方で、こんな素敵な人が私とお話なんてしてくれるのかしら?と心配でしたが、とても気さくに話しかけてくださり、2回目以降にお目にかかるときには、ガチガチにならずにすみました(笑)
n@tsukoさんに、ジュエリーの事やオーダーの「仕組み」を教えて頂き、自分自身でも見る目を養う為に修行に出たりして、紆余曲折&散々悩んだ結果、「30歳でファーストダイア」という言葉に惹かれ、「ジャーマンフックにダイア」という超シンプルなデザインに落ち着き、最初の案とは違う結果となりましたが、n@tsukoさんの強運のおかげですばらしいピアスになりました。

 

 

組み立て前の段階で1度見せていただきましたが、出来上がったピアスは、バラバラのパーツのときよりももっともっと輝いて私の前に現れました。
1度見たはずのダイアが、さらに大きくキラキラと輝いていました。
こんなにキラキラしてたら、耳だけが目立っちゃうかなぁと心配でしたが、実際に着けてみると、髪の隙間からキラキラと輝き、ラフな格好でも違和感無くしっくり馴染みました。
これなら、ラフなときもフォーマルなときも着けられるなぁと考えていたら、「このピアス以外着けられなくなっちゃいますね」とn@tsukoさんに見透かされてしまいました(笑)

30歳の誕生日の記念に作ったはずのピアスは、早く欲しくて誕生日よりも1ヶ月以上も早く出来上がってしまい、我慢できずにすぐに受け取ってしまいました。
本当に30歳になるまでには、このピアスがさらにしっくり馴染んでいることでしょう。

現在「素敵三十路プラン-その2-」として趣味の充実を実践中です。
ピアスを作るという前向きな気持ちが、普段奥手な私を前向きにさせてくれたようです。
滑り込みセーフで、素敵な30歳になれそうです(笑)
n@tsukoさんのおかげです。
年齢を重ねる度に、n@tsukoさんに作ってもらったジュエリーが増えていったらいいなと思っています。
n@tsukoさん、これからも末永くお付き合いください。

n@tsukoファンクラブ永久会員より

 

(北区 H.M.さん 29歳 会社員)



人生において「勝ち負け」があるのだとすれば、「今のままではいけない、なんとかしよう」と思ったその瞬間から、Hさんは大勝利を勝ち取られたのだと確信しております。

事実、はじめてのメールから30歳を迎えられるにふさわしいお振る舞いが溢れ、活き活きとしたご意志が感じられました。
表面のデザインだけではなく、金具にも心を配る・・・という、ジュエリーデザインの原点に立ち返らせていただきながら行った様々な調査は、私にとりましても今後の大きな糧になりましたし、悩んで立ち止まられる度にメールをくださり、ようやくご決断に至られた時は、自分のことのように感激でした。

一緒に作り上げていくという、もの作りの楽しさを共有させていただき、心から感謝しております。
私の方こそ、今後ともよろしくお願い致します。
いっしょに素敵に齢を重ね続けていきましょうねっ。
by n@tsuko