60歳を過ぎて、プラチナはおろかダイアの1つも持っていない母に、今回思い切ってプラチナのダイアモンドリングを贈ることにした。
いつものごとく私の限りある予算をn@tsukoさんにご相談すると、親身になってあの手この手といろいろな提案をしてくださった。
予算がないくせに「プラチナは無垢でなきゃイヤだ。」「ダイアは可能な限り大きくしたい。」本当によくもまあ無理難題勝手なわがままを、こちらの気持ちになって聞いてくださったものだ。

予定よりも早く送られてきたダイアモンドリングは、威厳があって堂々と輝いていた。
手垢をつけないよう気をつけながら自分の指にはめてみると、n@tsukoブランド特有のずっしり感が・・・。
以前にも、はめたことがあるかのようなしっくり感。なめらかな感触を楽しみながら、このまま自分のものにしてしまいたかったのだが・・・。

 

 

「母の日のプレゼントがあるのよ。」といって箱を渡すと、「まぁ、お金使わせて悪いわねぇ。」といいながら、中身を見て言葉を失ったようだ。
まさか本物のダイアが、プラチナたっぷりのリングになって入っているとはゆめゆめ思わなかったらしい。
自分には手の届かない分不相応なものと心で決め込んでいたようだ。パート収入でささやかなものしか手に入れることができないのが現実だと。

「タンスの奥にしまい込んでおかないでね。」
「わかったわ。」
「太陽にかざしていろんな輝き方を楽しんでうっとりしてちょうだい。」
「そうね。そうね。」
泣かれるのが一番苦手だったので、内心どうかな〜と思ったのだが、果たして母は泣かなかった。(ホッ)
その日はとても嬉しそうだった。そして次の日も又次の日も嬉しそうだった。

高貴なジュエリーは希望のきっかけになって、身に付ける人たちを励まし、背中を押してくれている。
今日もいつもと変わらない生活の中で指にはめたダイアのリングを見て、にまにましたり、さて頑張っていこう!とか、何らかの希望を持ってくれたら、私は本当に嬉しいと思う。
最後に、私の母への贈り物としてn@tsukoさんには特別なはからいをしていただき、その真心もいっしょに届けさせてもらい、ここに心から感謝したい。

 

(名古屋市 K.M.さん 33歳 イラストレーター)


お母様にジュエリーを贈られるなんて、なかなか出来ることではないことですよね。
涙こそ流されなかったけれど、胸中では、それはそれは感激なさったことでしょう。
うれしそうなお母様のお顔が目に浮かぶようです。
新しい形のすてきな親孝行に、微力ながらお手伝いをさせていただけて、私の方こそお礼を申し上げます。   
by n@tsuko