「ジュエリーデザイナーになったわけ」番外編

 

最初のきっかけになったのは、何を隠そう、中学生の頃読んだ漫画だった。
ジュエリーデザイナーの女性が主人公で、「こんな仕事があるんだ・・・」と胸が高鳴ったのを覚えている。
葉っぱにてんとう虫がとまったブローチが描かれてあったページに釘付けになったものだ。
もう一度、そのブローチを見てみたい・・・。
ところが、私をジュエリーデザイナーの道へいざなってくれたといっても過言ではない、この作品のこれ以外の詳細を、私はほとんど覚えていないのである。
インターネットをはじめた当初、少女漫画マニアが集うサイトに呼び掛けたこともある。
だが、データがあまりにも少ないためか、何の返答も得られず今だ謎なままだ。
藁をも掴む思いで、その微量かつ曖昧な記憶を紹介したいと思う。

作者・タイトルは、もちろん不明。
たぶん女性漫画家だと思う。
1979年以前の作品で、単行本で読んだ。
数巻に渡る長編だったのか、1冊分だけの作品なのか、
オムニバス集の一話だったのか、わからない。
絵は、細い線ですっきりとしたタッチだったと思う。

内容について覚えていることといえば、主人公(だと思う)のストレートロングヘアーの女性が、復讐のため(?)に、宝石会社だか宝石店を営む中年男性に近付く。
スケッチブックの中身がページいっぱいにひろげられ、才能を気に入られた彼女は、まんまと彼の下で働くようになる。
ある時、彼のオフィスだか自宅の地下で、ひっそりと暮らす(隔離されていたのかもしれない)青年と出会う。
息子かもしれないし、彼は病気だったような気もする・・・・以上。

「TVチャンピオン・少女漫画通 選手権」出場者ならわかるのだろうか。
心当たりのある方、連絡をお待ちしている。
大正解な方の中から抽選で、謝礼を差し上げたい。